これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
1. 整合性チェックの目安の時間
整合性チェックの目安の時間は、環境により異なってきます。ディスク速度やDBサイズに大きく依存してきます。
同じディスク上に置かれた比較的サイズの小さなDATでまず実施して、サイズと経過時刻からおおよその時刻を推測してください。
また、整合性チェックの方法によって要する時間が変わってきます。
詳細は参考記事で紹介しております「整合性チェックの各方法の違いについて」をご覧ください。
2. 動作状況(正常に稼働しているか)を確認する方法
ターミナルで整合性チェックを実行していただく場合は、現在どのデータベース/グローバルのチェックを実行しているのかを出力ログ(画面またはファイル)にて確認することが可能です。
管理ポータルで実行する場合は、整合性チェックの実行プロセスID(※PIDの確認方法)を指定して、ターミナルで以下のコマンドを実行することにより確認することが可能です。
詳細については、ドキュメント をご覧ください。
%SYS>do Display^Integrity("^IRIS.TempIntegrityOutput(2596)")
対象プロセス(PID)のプロセス詳細より、グローバル参照や実行されたコマンドで、稼働しているかを確認することも可能です。
PIDの確認は、管理ポータルから実行している場合は、バックグラウンドタスクより整合性チェックの実行プロセスIDを確認します。
[システムオペレーション] > [バックグラウンドタスク]
※タスク名:データベース整合性チェック、PIDを確認。
タスクスケジュールで実行の場合は、バックグラウンドタスクで確認することはできません。

実行中のプロセスが動作しているかは、対象プロセスがRead I/O を発行しているかでも確認できます。
Linuxの場合、プロセスのRead I/Oの監視は、iotop コマンドが使用可能であれば、以下のコマンドで確認できます。
※iotop:どのプロセスがI / Oが進行中であるかを示すために使用します
# iotop -p <pid>
iotop コマンドが使用できない場合は、/proc/<pid>/io をviコマンド等でご覧いただくと read_bytes にて確認できます。
Windowsの場合は、Windowsリソースモニタを使用します。
起動方法は以下のいずれかの方法になります。
- タスクマネージャーの[パフォーマンス]タブにある[リソース モニター]ボタン
- コントロールパネル > 管理ツール > リソースモニタのショートカット
perfmon.exe /res
3.途中で止める方法
管理ポータルのプロセス詳細より、対象プロセスを停止します。
[システムオペレーション] > [プロセス]
上記プロセスIDの 詳細 を開き、終了 ボタンで終了します。 ターミナルで^Integrity ユーティリティを使用している場合は、Ctrl+Cで停止します。
ただし、大きなグローバルをチェックしている最中ですと、上記方法では停止できません。
その場合は、^JOBEXAMユーティリティを使用して強制的にプロセスを終了させる必要があります。
【手順】
別ターミナルで ^JOBEXAMを実行し、該当プロセスをTerminateします。
%SYS>do ^JOBEXAM
IRIS for Windows (x86-64) 2024.1.1 (Build 347U)
Job# NSpace Routine Commands Globals State PID Current device
:
18 %SYS %SYS.WorkQueueMgr 30484 839 EVTW 2596
(N)ext,(P)rev,(G)oto,(E)xamine,(T)erminate,(S)uspend,(R)esume,(Q)uit => ← T を入力+Enter
Terminate: Enter Job # or "P" followed by the PID: ← 上記サンプルの場合 P2596 を入力+Enter
【ご参考】
^Integrity (^INTEGRIT) ユーティリティの使用方法
整合性チェック: 高速化と低速化
整合性チェックの各方法の違いについて